外国と交渉し結果を出すことは、【国家】、つまり国会議員や官僚が行うものだと受け止められているかもしれませんが、そんなことはありません。
【地方】の県議会議員だった私が、ロシア政府と、直接交渉したこともご紹介したいと思います。
経緯をご説明します。
富山県は県独自で、伏木富山港からモスクワ、ヨーロッパへの貨物の複合輸送に挑戦していたのですが、ウラジオ港で通関に日数がかかり、思うような成果が出せていませんでした。
そこで私は県議団を編成してモスクワに飛び、国家機関であるシベリア鉄道協議会を訪問して、直接、交渉することにしたのです。
ロシアの通関は、富山県の真剣な取り組みを理解し、次の年のトライアルで速やかに改善されました。
【地方】のことは、例え相手が外国であっても、当事者である【地方】が直接主張しなければ伝わらないと確信した得がたい経験でした。
現在このルートは、沢山の日本の貨物が輸送されています。
ロシアについては、姉妹サイトで取り上げています。
山辺美嗣はシベリア抑留者の遺族として、ロシアとの、平和で豊かな未来創出を願い、活動を続けています。
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