カザフスタンに日本人抑留者が遺したもの 

旧ソ連・モンゴルに抑留され、厳しい環境下に置かれながらも、日本人抑留者たちは手を抜かず、ひた向きに、真剣に作業に取り組み、カザフスタンに様々なものを残していった。アルマティでは日本人抑留者の建設した科学アカデミーや旧国会議事堂などの建物がいまもなお現地の人々によって使われている。

アルマティ市内

アルマティでは日本人抑留者の建設した科学アカデミーや旧国会議事堂などの建物がいまもなお現地の人々によって使われている。

アルマティにあるカザフスタン科学アカデミー。
カザフスタン科学アカデミー
アルマティにある旧国会議事堂。現在はカザフ英国技術大学として使用されている。
旧国会議事堂。現在はカザフ英国技術大学

アルマティ郊外

アルマティ郊外の水力発電所の導水管、ジェスカズガンの火力発電所、クズィルオルダのダムなどの施設も、日本人抑留者が作ったものが現在もそのまま使用されており、いまもカザフスタンの人々からその技術と精神が高く評価されている。

ジェスカズガンにある火力発電所。
ジェスカズガンにある火力発電所
アルマティ郊外にある水力発電所のパイプライン。
水力発電所の導水管

オペラ劇場

2004年に取り壊されるまで市民に愛されたオペラ劇場「リェットニー・テアトル(夏の劇場)」がカラガンダにあります。取り壊しの際、市民が保存を求めて反対の声を上げました。

在りし日のカラガンダのオペラ劇場「夏の劇場」。2004年に惜しまれながら取り壊しになった。
取り壊し前の「夏の劇場」
現在は劇場の一部を市内の公園に移転することで記念として保存されています。

〔出展〕カザフスタンにおける日本人抑留者.(味方俊介) アスタナ特派員ブログ(新宮亜佑)